CHOOSE関数を徹底解説｜実践例で学ぶExcelスキル

Excel CHOOSE関数の使い方完全ガイド

1. CHOOSE関数とは？（機能概要）

ExcelのCHOOSE関数は、指定したインデックス番号に基づいて、リストから値を選択するための関数です。この関数を使用することで、複数の選択肢から特定の値を効率的に取得できます。特に、条件に応じて異なる結果を返したい場合に非常に便利です。

2. 基本的な構文と引数の説明

CHOOSE関数の基本的な構文は以下の通りです。

CHOOSE(index_num, value1, [value2], ...)

• index_num: 返す値を決定するためのインデックス番号。1から始まる整数値です。
• value1: index_numが1の場合に返す値です。
• value2: index_numが2の場合に返す値です（オプション）。複数の値を指定できます。

3. 実用的な使用例（最低3つの具体例）

例1: 簡単な選択肢の取得

A1セルに「1」、A2セルに「2」、A3セルに「3」と入力したとします。B1セルに以下の式を入力します。

=CHOOSE(A1, "Apple", "Banana", "Cherry")

この場合、A1セルの値が「1」であるため、B1セルには「Apple」と表示されます。A1が「2」や「3」の場合、それぞれ「Banana」や「Cherry」が表示されます。

例2: 複数の選択肢からの取得

A列に月の番号、B列にそれに対応する月名を表示する場合を考えます。以下のように設定します。

A1: 1
A2: 2
A3: 3

C1セルに次の式を入力します。

=CHOOSE(A1, "January", "February", "March", "April", "May", "June", "July", "August", "September", "October", "November", "December")

A1が「1」の場合、C1には「January」が表示されます。同様にA2やA3に応じてそれぞれの月名が表示されます。

例3: 数値の分類

数値を評価して特定のカテゴリーを返す場合、以下のように使用できます。A1セルに数値を入力し、B1セルに次の式を入力します。

=CHOOSE(MATCH(A1, {0, 60, 70, 80, 90, 100}, 1), "F", "D", "C", "B", "A")

例えば、A1に「75」を入力すると、B1には「C」と表示されます。この式は、A1の数値に基づいて評価を行い、適切な成績を返します。

4. 他の関数との組み合わせ例

CHOOSE関数は、他の関数と組み合わせて使うことで、より高度なデータ処理が可能です。以下は、IF関数との組み合わせ例です。

=IF(A1<60, "Fail", CHOOSE(MATCH(A1, {60, 70, 80, 90, 100}, 1), "D", "C", "B", "A"))

これにより、A1が60未満の場合は「Fail」と表示し、それ以上の場合は成績を返します。

5. エラーの対処法

CHOOSE関数を使用する際に注意が必要な点は、index_numの値が指定された値の範囲を超えるとエラーが発生することです。例えば、valueが3つしかないのにindex_numが4の場合、「#VALUE!」エラーが表示されます。このエラーを回避するために、以下のようにIFERROR関数を使うと良いでしょう。

=IFERROR(CHOOSE(A1, "Apple", "Banana", "Cherry"), "Invalid Choice")

これにより、無効な選択がされた場合には「Invalid Choice」と表示されます。

6. 業務での活用シーン

CHOOSE関数は、特に業務において以下のようなシーンで活用されます。

• 報告書作成時に、数値に基づいて異なるメッセージを表示する。
• 販売データの分析時に、売上のカテゴリを簡単に取得する。
• プロジェクト管理において、進捗状況に応じたステータスを表示する。

7. まとめと関連関数の紹介

CHOOSE関数は、選択肢から特定の値を取得するための非常に便利な関数です。特に、他の関数と組み合わせることで、データ処理の幅が広がります。関連する関数として、いくつか挙げておきます。

• INDEX関数: 指定した位置の値を取得する。
• MATCH関数: 指定した値がリスト内でどの位置にあるかを返す。
• IF関数: 条件に基づいて異なる結果を返す。

CHOOSE関数を使いこなすことで、Excelのデータ処理がさらに効率的になりますので、ぜひ活用してみてください。