SEARCH関数を徹底解説｜実践例で学ぶExcelスキル

Excel SEARCH関数の使い方完全ガイド

1. SEARCH関数とは？（機能概要）

ExcelのSEARCH関数は、特定の文字列の中から指定した文字や文字列の位置を検索するための関数です。この関数は、大文字小文字を区別せずに文字列を検索するため、便利なツールとして広く使用されています。SEARCH関数を利用することで、データの分析や文字列の操作が効率的に行えます。

2. 基本的な構文と引数の説明

SEARCH関数の基本的な構文は以下の通りです。

SEARCH(find_text, within_text, [start_num])

• find_text: 検索したい文字列です。
• within_text: 検索対象となる文字列です。
• [start_num]: 検索を開始する位置です。省略した場合は1（先頭）からの検索となります。

3. 実用的な使用例

以下に、SEARCH関数の具体的な使用例を示します。

例1: 基本的な文字列の検索

例えば、セルA1に「Excelは便利なツールです」と入力されているとします。この中から「便利」を検索する場合、次のように記述します。

=SEARCH("便利", A1)

この式の結果は「7」となります。これは「便利」という文字列が7文字目から始まることを示しています。

例2: 文字列の一部を検索

セルB1に「データ分析は重要です」と入力されている場合、次のように記述して「分析」が何文字目にあるかを調べます。

=SEARCH("分析", B1)

結果は「5」となり、「分析」という文字列が5文字目から始まることを示します。

例3: 検索開始位置の指定

セルC1に「検索関数を使って、文字列を探します」と入力されている場合、「関数」を探す際に検索開始位置を指定できます。

=SEARCH("関数", C1, 10)

この式の結果は「6」となります。これはC1の10文字目以降で「関数」を検索し、最初に見つかった位置が6文字目であることを示しています。

4. 他の関数との組み合わせ例

SEARCH関数は他の関数と組み合わせて使用することで、より高度なデータ処理が可能になります。以下にいくつかの組み合わせ例を示します。

例4: IF関数との組み合わせ

例えば、セルA2に「レポート未提出」と入力されているとします。このセルに「未提出」という文字列が含まれているかどうかを判定し、結果を表示するには次のように記述します。

=IF(ISNUMBER(SEARCH("未提出", A2)), "未提出あり", "未提出なし")

この式を入力すると、「未提出あり」と表示されます。SEARCH関数が「未提出」の位置を見つけたためです。

例5: LEN関数との組み合わせ

セルD1に「Excelは楽しい」とあり、ここから「楽しい」という文字列の長さを求めるには、SEARCH関数とLEN関数を組み合わせることができます。

=LEN(D1) - SEARCH("楽しい", D1) + 1

この式の結果は「3」となります。これは「楽しい」という文字列がD1の中で3文字目から始まることを示しています。

5. エラーの対処法

SEARCH関数を使用する際に、文字列が見つからない場合にはエラーが発生します。この場合、#VALUE!エラーが表示されます。これを回避するためには、IFERROR関数を使用することができます。

=IFERROR(SEARCH("未提出", A2), "見つかりません")

これにより、見つからなかった場合に「見つかりません」というメッセージを返すことができます。

6. 業務での活用シーン

SEARCH関数は業務において様々な場面で活用できます。例えば、顧客リストから特定のキーワードを含む顧客情報を抽出する際、特定の文書内から必要な情報を迅速に見つけるためなどです。また、データ分析の際に、特定の条件に基づいてデータをフィルタリングする場合にも役立ちます。

7. まとめと関連関数の紹介

本記事では、ExcelのSEARCH関数について詳しく解説しました。SEARCH関数は、文字列の検索を行う強力なツールであり、他の関数との組み合わせによって更に多様なデータ処理が可能です。関連する関数としては、FIND関数（大文字小文字を区別）、LEFT関数、RIGHT関数などがあります。これらを活用することで、Excelでの作業が一層効率的になるでしょう。